「地道な努力」よりも、はるかに人生を好転させる努力の仕方

http://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20080111/1200020891

「近道を探す努力」こそが正しい努力

まったくその通り!!
でも、なぜか私の周りにそういう人は見かけない…

たとえば、3000万円の工作機械が故障したとする。
仕組みが複雑すぎて、どこが故障したのか普通のエンジニアには分からない。
だから直せない。だから、その工作機械はほとんど価値が無くなった。
そこで、その工作機械の持ち主は、その工作機械を廃棄処分することにした。

そこに、ハゲタカエンジニアがやってきて、その工作機械を30万円で買い取ってくれることになった。
その機械の持ち主は、捨てようと思っていた機械を30万円で買い取ってもらったので、
ハッピーな気分だった。

ハゲタカエンジニアは、その工作機械の複雑怪奇な構造を理解できるだけの
高度な知能と知識とセンスを持っていたので、どこが故障しているのかを5分で突き止め、
5分で修理した。

これによって、たった10分で、無価値なゴミでしかなかった壊れた工作機械が、
3000万円の価値のある工作機械に生まれ変わった。
時給1億8千万円分の仕事をしたことになる。*1
これは詐欺でも錬金術でもない。純粋な価値創造労働だ。

たとえば、この国の外では、何十億もの膨大な人口が、
豊かさを求め、日本の製品やサービスを欲しがっているのに、
それにろくに答えようとせず、
すっかり飽和した日本市場向けに商売することばかりを考えているから、
生活が楽にならない。

例えがうまいです。

なまじ、いまの日本がそれなりにまだ居心地がいい。風呂のお湯は37度っていう感じ。ちょっとぬるいけど、寒くはないからまぁいいか。風呂沸かしなおすのめんどくさいし、沸くまでの間寒いのいやだし…っていう感じ。

しかしながら、広く一般に世論調査をすると、たいていの場合、
「実績を上げた人が報われる社会」
よりも、
「努力した人が報われる社会」
を望む声が多いという。*3

これは、非常に根深い病なのだと思う。

根深い病。私もそう思う。
このくだりを見てふと思い出したのが、

OLの本音?

http://www.geocities.jp/mendoumei/olhonne.html

OLのやりたくない仕事ベスト6

?成果がはっきり評価される仕事
?完成度を高める為工夫が必要な仕事
?専門知識・技術が要求される仕事
?意見・アイデアが求められる仕事
?多くの人と関わる仕事
?接客・お茶くみ・電話取りなどの雑用係

いまの日本人、いまの企業戦略って実はこれなんじゃないだろうか。

?は成果を出したときのトータルメリットよりも誰かに成果を出されたときの部分的なデメリットを嫌う風土が、味方、仲間であるはずの同じ社員同士で足を引っ張り合う。最近良く言われる「全員一致が原則の日本の社会」みたいな話が、日々の保守的な体制を望む層には居心地がいい。

そして?は、こういう組織では努力の尺度がノルマ主義になるから、完成度という質の向上に向かわない。

?は質が無視されるんだから、専門知識も技術も要求しない。誰でも出来る範囲で努力したふりをするだけ。

そして?。誰でも出来るんだから、意見やアイデアは不要。日々のルーチンワークを淡々とこなす。これこそ「日本人の努力」「汗をかく労働」

?.日々のルーチンワークをこなすだけで良いという仕事が努力なので人の指図なんか受けたくない。見られることもしたくない。他人とは関わりあわず、マイペースで出来る範囲で努力するだけ。

でも、?みたいな、いかにも年功序列で賃金が上がりそうにない、他人に仕事の中身を聞かれてバカにされそうな雑用はやりたくない。


怠惰を求めて勤勉に行きつく。
こっちの方が近いんじゃないか?