「イオン」住民投票案否決 能代市議会

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20080209-OYT8T00015.htm

出店に賛成している斉藤滋宣市長に加えて、市議会も条例案を否決したことで事実上、出店を「容認」したことになり、出店計画は実現に向けて大きく前進する。斉藤市長は本会議後会見し、改めて「能代の発展のためイオンの出店は必要」と述べた。

 本会議では、採決を前に市議4人が討論。条例案に賛成の市議は「イオンは、地方から根こそぎ金を吸い取り、ほかの場所を探す『焼き畑商法』と批判されている企業。民意をしっかりと確認すべきだ」と住民投票を行うべきだと主張。一方、条例案に反対の議員は「出店を歓迎する市民の声は多い。一企業の進出は市議会で審議するべきことなのか」と述べ、住民投票の実施に疑問を投げかけた。

市長も議員も良く勉強した上での結果のようで、内容の良い結果だと思う。

 斉藤市長は本会議後の会見で、「出店してもしなくても、中心市街地の活性化策が大きな課題であることには変わりない。大型店と商店街が両立できるよう、努力していきたい」と語った。

この市長は良く分かっているし、単純に弱者保護だけでは地方自治はやっていけない事を分かっているように見える。
立場上いえないだろうけど
「がんばるのは商店街、お前らだ」
っていうメッセージがこめられているように見える。

 佐藤代表幹事は閉会後、「能代の将来を真剣に考えた結果だと思えない。これで、出店反対の意思を表明する手段がなくなった。我々はイオンが出店した後も、このまちで生きていかないといけないし、これからどうするか仲間と考えたい」と落胆した表情で語った。

じゃあ、この市民団体は常日頃から能代の将来を真剣に考えてきたのだろうか。地域の将来どころか、目の前の地元の消費者の気持ちすら掴めていないのではないだろうか。
散々語られているが、地元商店街というものは得てして「大型店進出反対」と叫び、進出後撤退しようとすると「客足が遠のく」と反対する。結局どっちにしても反対なのだ。お金はおろか、知恵も汗も出さない商店街に明日はない。遠く離れていても行きたいお店には足を運ぶ。イオンがあろうとなかろうと能代からなら秋田まで買い物に出ちゃうんじゃないのか?だったら、イオンに進出させてノウハウを逆に盗むぐらいの気概を見せて欲しい。それ以前に商店街はお店それぞれに動くんじゃなくて、単一組織の会社を興すぐらいのパワーがないと勝てない事を理解しなければならない。商店街の個人商店主が一国一城の主になるには力不足なのだ。