若者のレジャー離れ

http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/column/article.aspx?id=20070907000085

 パチンコをする人を年齢階層別に見ると、20代から40代の参加率がここ10年で10―5ポイントほど低下しているスキーやゴルフ、海外旅行などでも若い世代は減少している。白書は「若年層のレジャー離れ」が認められると指摘する。

まぁ、いろいろあるわけですが…

車、ストリップ、活字(本、新聞)、科学、海外旅行、酒、テレビ、専門誌、山、献血、二輪車、CD、ゲーセン、NHK、パチンコ、スキー、ゴルフ。

山とか献血とかはそもそも肉体的に負荷が掛かるっていう部分はありますが、それ以外。

車、二輪車。
これはそもそも手段だったのに今まで「車を持つこと」自体が目的なんだ、ステータスなんだって言われ続けてきて「世間並み」を追い求めてきた昭和の感覚でしょう。
今は「単なる移動手段としての乗り物」になんでわざわざ高いお金をかけて自分で車を運転しなければならないのか、という感覚だと思います。せっかく高いお金を出したんだから、せめて「自動的に好きなところに連れていってくれる乗り物」ぐらいに進歩しないと復活の目はないだろう。

テレビ(NHK)、専門誌、活字(本、新聞)。
これはもう文句なし。インターネットっていう代わりが出来たから。
これらも情報の入手手段なのであって、テレビや新聞、雑誌を見ること自体が目的ではない。
テレビを見るのにHDDレコーダーに録画してCMを飛ばしてみるのも理由は同じ。
番組を見るのが目的だから。そのためにCMなんて見たくないし、その時間にテレビの前に座って待ってるなんていう事はしたくない。CM自体を嫌っているわけではないのだ。ただ、目的を最短で達成するのに邪魔なだけ。

海外旅行、酒、CD、ゲーセン、パチンコ、スキー、ゴルフ。
これもある意味、ストレス発散、話題づくり、快感のための手段であって、目的ではない。
レジャーに行って楽しむのは良いが、行く事自体が目的ではないのだ。ちょっと前に旅行は「観光型」から「体験型」へ、なんていわれていたのも理由は同じだ。見るだけならテレビや他の媒体で既に見ている。だから、それらの媒体では得られない「体験」が欲しいのだ。そして今は「共有」だ。レジャーは一緒に行く仲間がいないとつまらない。しかし、経済力、や時間的余裕などたくさんの要素が揃わないと仲間にはなれない。労働環境の多様化、劣悪化がこれらを希望する人の足並みをどんどん乱していく。日曜日に休める人が今どれだけいるか、今度のゴールデンウィークに連休が取れる人がどれだけいるのか、ということなのだ。
そしてもう一つ。こんな事をしても現在直面している人生の難問が根本的に問題が解決されるわけではないから、ストレスが一時的に発散されても意味がない、という事が分かってきたのだ。
この傾向は曲の詰め合わせセットであるCDを買わずに、好きな曲をピンポイントでダウンロードする人が増えていること、漫画雑誌を買わずにに単行本だけを買う人が増えていることなどにも繋がっていく。
要するにピンポイントで的確に問題解決をしてくれない物事にはお金を出さなくなった、ということに過ぎないのだ。