ヲタクの楽園「ニコ動」に立ちはだかる壁――収益化に苦しむ超人気動画共有サイト

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平均利用時間の長さも特徴だ。ニコニコ動画の利用者の平均月間滞在時間は2時間18分。競合のYouTubeの2倍近い水準であり、ヤフー、ミクシィに続く第3位だ。ニコニコ動画に入り浸る中毒者を指して「ニコ厨」なる呼称も登場した。

んっ?滞在時間がYouTUBEの2倍だけど、ヤフーやミクシィより短い…
YouTUBEは長時間のコンテンツがそもそもアップロードできない(最長11分?)。なので滞在時間は短くて当然…と思いきや、mixiのようにほぼテキストコンテンツ?だけでニコ動よりも滞在時間が長い、と。これはもしかしたら日記やコメントを入力している間ずーっとつなぎっぱなしだから滞在時間が長いって言うことなのか、他人の日記やコミュの書き込みを読んでいるから長いのかによってかなり意味合いが変わってくるような…

 そこでドワンゴは今春、いくつかの著作権対策を発表した。JASRAC日本音楽著作権協会)と管理音楽利用について対価を支払う契約を交わしたほか、テレビ番組の投稿動画については即時削除を宣言した。「これで広告の引き合いは増えた」(広報)というが、一方で集客の一翼を担っていたテレビ番組の流用動画がなくなり、アクセスの伸びは鈍化した。違法を許せば広告が入らず、締め付ければ人が出ていく――。そのジレンマに陥っている。


グラフを見て分かるとおり、JASRACと契約、テレビ番組の削除をきっかけにアクセス数が減っている。JASRACとの契約自体ニコ動視聴者に不利益を与えるものではないので、実質テレビ番組の即時削除がアクセス数を減らした結果だろう。ニコ動の視聴者層というのは20代男性を中心にしているので録画機にも詳しく、テレビ放送したものをせっせと録画して、CMをスキップしながら視聴する人が多いと思われる。つまり、電波で流そうがネットで流そうが、動画を視聴するついでにCMなんぞ見ない層なのだ。それなら、動画の外にスペースがあるニコ動の方がCMを流す方が有利ではないだろうか。テレビ番組の視聴率は年々下がっている。1つのコンテンツについて露出機会を増やさないとCMの効果は上がらないし、期待値も高くならない。やはりここはテレビで流すのと同時にニコ動でも流し、コンテンツに対するアクセスポイントを増やすことでCMの効果を上げる方向に進むことでドワンゴは収入を増やすしかないのではないだろうか。20代男性は金がない。個人から集めるお金が頭打ちになるのは当然の結果だろう。企業からお金を集めるしか生き残る道はない。それにしても動画を支えるニコ動と実質テキストだけでいいmixiでは設備にかかるお金(特に回線代)がかなり違うのではなかろうか…