「年収260万円」の男性 結婚無理なのか、がネットで話題

http://news.livedoor.com/article/detail/3789917/

年収が低く、結婚をあきらめるかどうか悩んでいると書かれているのは、はてな匿名ダイアリーの2008年8月16日付け「憂鬱だ」と題されたエントリー。

それが、これ

インターネットの恋愛・結婚リサーチ会社マッチ・ドット・コムが07年1月27日に発表した『第15回 match.com愛の調べ~結婚条件編~』によれば、女性が結婚相手に求める必須条件を「経済力」と答えたのが81%。年収の妥協ラインは「最低400万円以上」で46%。未婚男性の40%以上は、「年収妥協ライン」の400万円をクリアできていないという。

結論から言うと「無理」だろう。ただ、「無理じゃない」条件は2つ。
1つは、女は「自分が養う」と覚悟すること。
もう1つは、女の両親が現代の若者が置かれている社会と世の中を知り、わが娘の容姿と能力を現代社会に客観的に照らし合わせ、この価値を理解すること。

その上で、年収400万ってそんなに高くないじゃないか、なんて思ってはいけない。年収400万円はあくまで「妥協ライン」であって、希望ラインではない。
希望ラインはこっちだろう。

年収400万円の結婚生活は悲惨か!?【独女通信】

http://news.livedoor.com/article/detail/3782540/

 総務省の家計調査によると30代前半の平均年収は461万円。オリコンの調査では、30代女性が結婚相手に望む年収は「500万円〜700万円」が32.7%、「700万円〜900万円」が22.4%だからその差は大きく、年収にこだわっていては結婚相手が見つかりにくいという世知辛い現実を浮き彫りにしている。

 ところで、独女が導き出す「結婚相手に望む年収」はどこから出てくるものか? 31歳のOL・美和子さんは「出産後は仕事をやめるかもしれない。そうなったときのことを考えて、自分の年収400万円×2倍で800万円が理想」と言う。とくに具体性はなく、独身時代の生活レベルを維持することを考えてはじかれた数字なのだ。

つまり、400万の年収しかない男に対して、女は心のどこかに「仕方がないからこれで勘弁してやるよ」という「養ってもらって当然」「男は稼ぐもの」という「上から目線」が存在するのだ。

とはいえ、こういう世の中にあって、お金はもはや絶対条件。
結婚するのも子供を育てるのも、老後を考えるのもすべてはお金だ。

格差社会や、ワーキングプア問題が、若者の将来の希望に対して大きな影を落としているようにも感じられるのだが、マーケットコンサルティング・リサーチの中村 泰子ブームプランニング社長はJ-CASTニュースの取材に対し、若い男性も女性も楽な方向に流れ、それが負の連鎖になっていることが問題なのではないか、と指摘する。

格差社会がなせる業なのかもしれませんが、格差社会に甘えているだけではダメで、年収をもっと上げようとか、生きていくための努力をしていくことがもっと必要です。

この感覚ももはや前時代的。「企業が潤えば個人も潤う」といい続けてきた政界や経済界のいわゆる勝ち組の論理。
この場合は「ワーキングプアは努力が足りない」派。
この論理は正直成り立ちにくい。年収100万が200万にはなるかもしれない。しかし、300万が400万になることはない。400万払うぐらいなら、200万の人を2人雇う。これが日本の経営だ。必要に応じた付加価値で稼ぐのではなく、原価を下げて利益を出すことのほうが楽な以上、日本人の給与所得は絶対に上がらない。今後も企業は暴動や政情不安が起きて企業活動に支障が出ない程度に給与を絞っていくだろう。

それに、年収が低い中での結婚でも、一緒に生活して幸せを感じることも多いはず。そういうことを、大人たちは若い人に伝えていかなければならないのではないかと思います」
と話している。

こっちは森永卓郎的な「現状で幸せを感じる生き方をしろ」派。
どっちもどっちだが、所得は絶対に増えないことがわかっている以上こっちのほうがまだ現実味がある。

つまるところ、「結婚=ステップアップ」なんていう勘違いをしている人が多いのだ。
男はプロポーズで「一生幸せにしてあげる」なんて言ってはいけない。こんなこといったら後で女から訴えられる。
わさわざ好き好んで地獄に落ちる人がいるわけがない。この問題はどうやっても解決しないのだ。

どうしようもないが、社会的にはまず結婚と少子化を切り離すことが必要だろう。

結婚問題はそのまま子供の問題でもある。仮に結婚したとしても、年収の少ない人はすぐに「子供が生まれたとしてもわが子は負け組になる」と考える人が非常に多い。
年収の少ない夫婦の間に生まれた子供は「満足な教育を受けられない」「お金持ちや権力者とのコネもない」ということになる。子供の幸せを考えない親がいるだろうか。

そうなるととるべき道は2つ。
男は結婚したからといって収入が増えることは考えにくい。となれば答えは1つしかない。
「子供を生むのはやめよう」「結婚しないほうがいい」と考えてしまうのは自明である。

女は結婚して収入が増える「玉の輿」狙いになる。「子供がほしい」「立派な子供に育てたい」と考えるからだ。
とはいえ、大金持ちとはなかなか結婚しにくい。
そこで「人よりちょっと多いぐらいでいい」「私が稼げないときでもその分稼いでくれる額」と妥協した気分になる。
その結果が「「500万円〜700万円」が32.7%、「700万円〜900万円」が22.4%」なのだ。
これでも妥協している、という気分だから、これ以上は譲れない。

こんなことを言うと「女も働け」という男が相当数いる。

しかし、みんな知っているのだ。
専業主婦がいる生活が日常生活、家庭環境、子育てなどありとあらゆる面において優れているということを。
往々にして夫婦共稼ぎで日中両親とも留守になっている家庭の子供は問題を起こしやすい、と認識している人が多い。
ちゃんとした子供に育て上げるには家庭環境が大事だ、と思う人ほどここがネックになるのだ。

で、社会ができることはといえば、金持ち男はたくさんの女性と結婚してもいい、という法律にかえることしかない。
いわゆる一夫多妻制。
年収200万男の第一夫人より、年収1000万男の第2夫人のほうが絶対に実入りがいい、と割り切ってもらうしかない。女のほうも金持ちを独占しようとはしないこと。男が大量にあぶれるというリスクを負うことを考えると、女が負うリスクはかなり少ない。犯罪の多発や社会の不安定化を招くだろうが、どこかで収入と犯罪のバランスが取れるところで落ち着くだろう。裕福な財産を守るにはそれなりのコストがかかるということ金持ちの皆さんにはわかってもらうしかない。