ビッグ3救済、事実上の廃案 議会主導の支援は見送りへ

http://www.asahi.com/business/update/1212/TKY200812120283.html

 法案は、経営危機が深刻なGMと3位のクライスラーに、最大140億ドルを緊急融資する計画だった。融資条件として、報酬や賃金、資材調達費、ディーラー網、債務負担を徹底的に減らす抜本的リストラを要求。経営再建が不十分なら緊急融資の返済を求め、追加融資も見送る罰則条項つきだった。

賃金などを引き下げてコストを日系メーカーなどと同水準に抑える条件に、全米自動車労働組合(UAW)が反対したことが決裂の最大要因になったという。

経営側も経営側だけど、労組も労組だな。
なんか、この雰囲気、日本の農家や土建屋と同じ匂いがする。
何も変えるな、今までどおり俺たちは米だけ作っていれば生活できるようにしろ、とか、土木工事だけで生きていけるようにしろ、そのために公的資金を入れるのは当然だ、それが経済にとっていいことなのだ、といわんばかりに。

産業って時代ともにどんどん変わる。自動車産業も例外じゃない、っていうことなのだろう。
変化できない、環境に適応できない奴は恐竜だって絶滅する。企業も個人も、1つのことだけやっていれば安心できる世の中にしろ、と思ってしまったらそこでおしまい。それが当然のことだろう、俺たちは基幹産業を担っているんだから、なんて思ったら確実に心が蝕まれている。

世界経済自体が自動車を作れば食い扶持に困らない、と勘違いしてはいないだろうか。
余力があるうちに次の産業を。これは政治がやることかもしれない。