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期待するのは「トップの変化」

ドラマ冬の時代? ジャニーズ総出演の『仕事人』も視聴率奮わず

http://www.cyzo.com/2009/02/post_1543.html
「これまでの実績を考えると、平均でも15%は欲しいところ。とはいえ、ドラマの出来自体は悪くないと思いますよ。題材に耐震偽装やDV、高齢者問題など、現代の社会問題に通じるネタを取り入れるスタイルは前シリーズにも見られていましたが、それがこれまで『仕事人』を見たことない人たちにもウケています。また、1話ごとに変わるゲストも吹越満賀来千香子西村和彦と、なかなか豪華。視聴率が思わしくない原因に、メイン3人をジャニーズタレントが占め、エンディングまで担当するなどの過干渉を指摘する向きもありますが、それはあまり関係ないでしょう。言ってしまえば仕事人はヒーローものなのだから、演技がうまくて地味な俳優より 、アイドル性が高いほうがいいという見方もできます。3人の仕事人ぶりも板についてきましたしね。やはり、ここ最近のドラマ離れが影響してるのではないでしょうか」(ドラマライター)

仕事人はヒーローじゃないんだよなぁ。ヒーローを求める人は、日曜朝の特撮に行くよ。
仕事人に期待するのは「トップの変化」。
長いこと愛されている「水戸黄門」「遠山の金さん」「大岡越前」「暴れん坊将軍」などなど。どれもこれも時代劇の王道「勧善懲悪」な事については仕事人も同じなんだろうけど、これらの時代劇の視聴者が求めているのは「偉い人に変わって欲しい」「仕組の上に胡坐をかいて楽して儲けている人を懲らしめて欲しい」という願望に訴えることだ。劇中で言えば、地域で暴利をむさぼっている悪徳商人、利権で濡れ手に粟の悪代官を懲らしめて欲しいと思っている。
しかし、それを裁くのは若者ではダメなのだ。若者は世相やしがらみに反発、葛藤する姿を映し出すのには好都合だが、悪徳商人や悪代官は政治経済に深く絡み、世の中の仕組みをうまく構築し、誘導し、自分に利益を誘導する存在だ。そんな狡猾な人を相手に若者が「仕事」をしてもそれっきり。視聴者が期待しているのは、そんな世の中の仕組みを深く洞察し、ピンポイントで急所を突くこと。今現在の世相で言えば「天下り」や「派遣労働」の話だろう。そんな社会の仕組みの急所をあからさまにし、ピンポイントで突く。そこが仕事人の「仕事」と重なるから面白いのだ。ゆえに、仕事人は世の中の仕組みを熟知したキャラクターでなければならない。その役をジャニーズに任せるのは正直無理だ。ジャニーズは若くてかっこいいことを売りにしている。でも、仕事人は熟年以降のほうがいいのだ。社会全体を知っている、個人の戦いには限界がある、無駄かもしれないとわかりつつ仕事をする。

そして何より大事なのは、仕事人は悪徳商人や悪代官と同世代かそれ以上であること。
だからこそ、社会を牛耳る世代にも善と悪が存在しているということを訴えることができるのだ。
ここに若者が入っても世代間対立という視点にしか見えなくなるが、仕事人の面白さはそこではない。
社会のトップに立ち怖いものがなくなった、意のままになる、という人が「恐れる」存在。それが仕事人だ、というストーリーと役者でなければならないのだ。