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意識上「イラク化」した結婚社会、子育て社会

「結婚しなくてもいい」増え7割に 内閣府調査

http://www.asahi.com/national/update/1205/TKY200912050427.html

 「結婚は個人の自由だから、結婚してもしなくてもどちらでもいい」と考える人が70%に上ることが、内閣府が5日発表した「男女共同参画社会に関する世論調査」でわかった。07年の前回調査より4.9ポイント増えた。

結婚するもしないも個人の自由。その通り。問題ない。

そういえば以前、イラクで現地の武装勢力に日本人が人質になったという事件が何件かあったように記憶している。
そのとき日本人の多くは常識的にみてもあんな地に行くのは無謀だ、捕まっても当然だ、助からない、と思い「自己責任」という言葉を使い、本気で助かって欲しいと思った日本人は当時少数だったのではないかと思う。
人質になった邦人の無事を願いつつも、わが身の危険を顧みず、他人を助ける事まではしたくないというのは当然の感情だろう。

リスクの分散化、生活コストの削減という「実利」を考えた場合、
結婚したほうが基本的にはメリットがあるという考え方が、ある意味「昭和的結婚観」だったはずなのだが、
結婚相手が無収入になる確率が高くなり、その期間がより長くなる傾向がありそうだという肌感覚がこのメリットすら吹き飛ばしたという事だろう。

結婚すると言う事は、今となってはイラクの人質を助ける役を負わされる可能性を持つ事と同じになっているのかもしれない。

4割が「子ども必要ない」20〜30歳代は6割−内閣府調査

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091205/plc0912051723011-n1.htm

 子どもを持つ必要はないとした人は、男性が38・7%、女性が46・4%だった。年齢別では20歳代が63・0%、30歳代が59・0%と高く、若い世代ほど子どもを持つことにこだわらない傾向が顕著になった。

満足に育てる自信が無い、将来が明るくない、という読みがあって「必要ない」という判断をしているのではないだろうか。
子どもを作ったからには責任を持って育て上げる。親の責任、自己責任である。現実は厳しいが、その通りだろう。

これらの感覚、イラクで殺害された日本人の親と同じであり、子どもを産むということは、戦地・イラクにわが子を送り出すかのような感覚になっているのではないだろうか。

イラク日本人人質事件

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%AF%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E4%BA%BA%E8%B3%AA%E4%BA%8B%E4%BB%B6

遺族は「息子は自己責任でイラクに入国しました。危険は覚悟の上での行動です」「彼の死を政治的に利用しないで欲しい」と言う声明を発表した。そのため、最初の人質三人のようなバッシングは起こらず、マスコミも比較的淡々と報道した。

「子どもは自己責任でこの世に産み落としました。危険は覚悟の上での行動です」
「結婚相手は自己責任でこの人に決めました。危険は覚悟の上での行動です」

30代ぐらいまでの若年層には、今の日本の社会は当時のイラクっぽくなっている、しかもますます悪化している、
という印象なのではないだろうか。