恋愛の「勝ち点3が欲しい女」と「勝ち点1で十分な男」

「初デ−トでワリカン」女性の反応は!?〜「セコイ男」、「自分に対して恋愛感情がない」で意見が二分

http://release.center.jp/2010/07/2902.html
では、この初デートのケースで男性が完全ワリカンにする理由は何だろうか?「完全にワリカン」が妥当とする人を対象に、男性にはその理由を、女性には男性がそうする理由を予想して答えてもらったところ、男女ともに1位は「友人・恋人問わずワリカン主義だから」。2位は男女で意見が分かれ、男性は「完全にワリカンにして女性の反応を見たいと思ったから(21.9%)」、女性は、男性の「お金の負担を減らすため(14.1%)」だった。ワリカンを提案することにより女性の反応を見る男性がいるということを気が付いている女性は3.3%と、ごく少数だった。

これはなかなか面白い動きだ。
「デート費用は男が負担するもの」という時代が長く続き、女もそれに甘え、かこつけてきた面は否めなかった。
しかし、昨今の男女平等意識の高まりや、長期化する景気の低迷から、デート代も割り勘にするとか男女とも応分の負担をすべし、という感覚になってきている。
そして現在、生まれながらに男女平等意識を強烈に植え付けられ、好景気を知らない世代がいよいよ社会に出てきた結果がこれだろう。

「ワリカンを提案することにより女性の反応を見る男性」

これはなかなか痛烈である。

ちょっと前まで女は「奢ってもらって当たり前」だった。そのメリットをもっとも享受したであろうバブル世代の女には到底受け入れがたいものだろう。
そもそも、女の本質は「いかにたくさんのリソースを男から受け取れるか」にかかっているのだ。

最多は「男性が全額出す(63.0%)」だったが、17.2%の人が「完全にワリカン」と回答。属性別に見ると「完全にワリカン」と回答した率が最も高かったのは20代の女性(33.7%)で、3割を超えていた。年代問わず男女別で見ても「完全にワリカン」を選ぶのは男性(13.2%)よりも女性(26.1%)に多く、12.9ポイントの差があった。なお、「完全にワリカン」を選んだ男性の27.6%は、自称『気前がいいと思う』と回答している。

ちなみに、前問で「完全にワリカン」が妥当だと答えた人以外に、もしこの初デ−トのケースで完全ワリカンにされた場合、女性がどう思うかを予想してもらったところ、男性は「セコい男(38.9%)」と思っているが、2位の「自分に対して恋愛感情がない(26.6%)」よりも12.3ポイント上回り1位。一方、女性は「セコい男(33.1%)」と思うと、「自分に対して恋愛感情がない(33.1%)」が同率で1位となった。

だから、男がデート代をケチったり割り勘にしようといってくると「セコい男」とか「自分に対して恋愛感情がない」と感じてしまうのだ。

「セコい」と思うのは男女の中に限らない。先輩後輩の間柄や、友達同士の間など、男同士でも「セコい」と感じる事はある。
しかし「自分に対して恋愛感情がない」と思うのは女だけだ。
女は故意なのか天然なのかは分からないが、恋愛感情という人間関係を金銭にさりげなく置き換えている。
男はここに気がついたのだ。

10代男性の3割、この世で一番大事なものは「お金」

http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1007/27/news010.html
この世の中で一番大事だと思うものは何ですか? 10代の男性に聞いたところ「お金」(28.7%)と答えた人が最も多く、次いで「人脈」(18.8%)、「才能」(15.5%)、「愛」(13.6%)、「夢」(11.1%)であることが、ニワンゴの調査で分かった。

初デート。スポーツや格闘技に言い換えれば、初戦だ。
サッカーならば先制攻撃をして相手より先に得点を奪えば、その後の試合運びが有利になる。まさにそんな感じだ。
世の相場観として、女の価値がピークを過ぎて落ち目になりつつある反面、お金の価値はどんどん上がっている。
つまり「1点」の重みがどんどん増しているのだ。
バブルを知っているおじさんおばさん世代にはこの感覚は理解しがたいだろう。

最強のリソースであるお金を男はどう使うか。
お金がない男は攻撃的な戦略は組みにくい。しかし序盤に先制しておきたい。
このとき、敵方である女はピークを過ぎている。この先再び相場が上昇するとは考えにくい。この局面で男は前のめりになってまで無理をしてまで得点にこだわる必要はない。守備重視でカウンター狙いでよい。男は最悪「勝ち点1」の引き分けでもいいのだ。貴重なリソースを失うことの方がリスクが大きいからだ。

と、なれば、序盤は当然「ワリカンを提案することにより女性の反応を見る」ことになる。相手の出方を伺うのは当然だ。
ここで「奢るのが当然」なんていう態度を示そうものなら、早々に退却するのが吉、ということになる。
奢るのは初デートのときだけではない。究極的には、結婚生活が終わるまでずっとこの生活が延々と続くからだ。
すなわち、ここで見誤ると延々と奢り続けなければならなくなる。女に既得権をわざわざ差し出すようなものだからだ。

そして、このことに気がついている女はわずかに3.3%…

男は、割り勘という条件を飲めないような女なら、セコいと思われても良いと思っているし、女の方が「自分に対して恋愛感情がない」と気がついてくれるならそれはそれで願ったり適ったり、という状況を覚悟の上で、デートに臨んでいる。

新しい男女の関係が生まれてきていることは間違いなさそうである。