昭和の幻想を背負わせるのはやめないか?

第13回 興南が優勝した意味

http://www.hb-nippon.com/column/95-ujihara/6589-20100901no13u?page=2
興南が優勝した意味―――。

野球だけではなく、日常生活にも力を入れる。「人間力」を高めたチームが全国制覇を果たしたという事実は、これからの高校野球界を変えてくれるだろう。

そんな気がしてならないのだ。

眉毛はそらず、帽子の型はつけず、ガッツポーズもしない。

これからの時代は、品行方正な「人間力」のある高校球児を求めている。

もうなんというか…
昭和生まれのオヤジのノスタルジーというか青春の幻想を、いまどきの高校生に無理やり背負わせるのはやめないか?

日本人なら着物にチョンマゲだろ、って言うぐらいの時代錯誤。

私はこの記事書いた人よりもっと歳取ってるけど「眉毛はそらず、帽子の型はつけず、ガッツポーズもしない」高校球児なんて見たくない。
こんなの「人間力」以前に「人間らしくない」。

もちろん、チャラチャラした高校球児も見たくはないが、高校生っていうのは、もうすぐ大人になる歳でもあり、団体生活を学ぶ歳でもあり、自立を促される歳でもある。
そんな高校生に「眉毛は剃るな」「おしゃれはするな」「感情を露にするな」って、まさに大人が描く「夢の高校生」「あるべき高校生」に他ならないんだけど、自分はそういう高校生活を送ってきたのか?昭和のオヤジが理想と唱えるこういう硬派な高校生活もできず、かといって、おしゃれで楽しい高校生活もできず、中途半端にいい子で終わっただけなんじゃないのか?

早い話、若者に対する大人の嫉妬は見苦しいよ、っていうことだ。
まぁ、わからずやの頑固オヤジも姿を消してしまったので、そういう役を買って出ようということなら分からないではないけどね。