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少子化対策するなら「男が女をリードする」という前提を捨てる事

日本の未婚者の実情と、「婚活」による少子化対策の可能性

http://www.myilw.co.jp/life/publication/quartly/pdf/74_02.pdf
をよんで、面白いと思ったので、逆から読んで自分なりに考えてみた。

では、有効な子育て対策として、とにかく、男女の交際率を上げること、結婚後、男性の収入が高くなくても子どもが育てられる環境を整えることである。

と、言うものの、これが難しい。

「男女の交際率を上げる」といっても、これは事実上「女の妥協」と「女のリーダーシップ」に期待するしか解決策がないのだ。

筆者は男女の交際についてこのように記している。

男性は、経験がない男性が、経験がないまま独身で残り続ける。一方、女性は、付き合った経験と結婚が結びつかないことを意味している。つまり、女性の場合は、交際相手が過去いたが結婚に至らなかったというケースが多いことが推察される。
このことは、男性の結婚チャンスは、恋人経験数に比例するが、女性は恋人経験のない人にも結婚チャンスは高い一方、恋人経験があっても、結婚に結びつくとは限らないことを意味している(これは、男性が恋人経験がない女性を結婚相手に求める傾向が関与している可能性がある)。

いろいろ書いているけど、早い話、男は交際経験が更なる交際を生む「先行者利益」が支配する性であり、女は交際経験と結婚が結びつくとは限らない性である、ということだ。
もっと突き詰めれば、交際の有無は男の交際経験次第、ということになるのだ。とはいえ、誰にでも「初めての交際」というのが有るはず。これを調べるとどうなるか…

中学生・高校生の男女交際と性的衝動との関係について : 横浜地域での調査をもとにして

http://hdl.handle.net/10131/2446

ここから男女交際について抜粋し、まとめてみると、男女差がくっきり際立つことがわかる。

男女交際の実態

  中1 中2 中3 高1 高2 高3 合計
以前は、1対1で交際してる異性がいたが、今はいない 男子 6.1 6.1 11.0 17.5 19.0 17.2 11.9
女子 7.0 10.2 14.9 18.8 24.2 23.9 14.7
現在、1対1で交際している異性がいる 男子 5.9 6.6 8.0 11.8 16.7 22.5 10.8
女子 8.3 12.0 11.2 23.3 29.2 33.3 16.7

また、逆に「交際していない」データもみればより完全だろう。

ここでは, 1対1の交際をしていないし異性の友人もいない群について見てみることとする。
中学生では,男子の6剖(59.8%),女子の5剖(48.4%)がこれに当たる。これらの男子の約半数(44.3%)は「交際したい」気持ちを持っており,女子では,「交際したい」と回答した者が約7割(64.7%),「交際したいと思わない」が約3割(35.3%)である。

交際している事実ではなく「交際したい」という気持ちすら、すでに男子は女子より2割ほど少ないのだ。
この差はなんなのだろうか。

中学生のキス経験

  中1 中2 中3 合計
男子 12.7% 11.9% 16.3% 13.6%
女子 17.1% 18.4% 25.7% 20.5%

高校生の性経験率

  1年 2年 3年
男子 7.1 16.1 25.7
女子 12.3 22.5 35.2

いまさらデータを挙げるまでもなく、女の方がキスもセックスも先に経験しているのだ。男はここから追いかけなければならない。しかも、「女をリードしなければならない」というプレッシャーが重くのしかかる。一方、女は身体的なリスクは有るものの、年上の男に任せればいい、という意味ではかなり気楽だ。その差が経験の差となって現れているのだと思われる。

この状況下で、スタートダッシュをうまく決めた男は、将来もモテまくるということになる。ネット上でよく言われる「DQNほど男女交際をする、セックスをする、結婚が早い、早く子どもを産む」という感覚に適合してくるのだ。

と、なれば、このスタートダッシュを何とかすれば少子化問題が解決する、ということだ。

つまり、現在広まっている「男は女をリードしなければならない」「女は男に従うべき」という前提を壊さなければならないのだ。
男は楽になる一方だからあまり文句は出ないだろう。しかし、女からは大いに反発される事が予想される。精神的にも肉体的にも金銭的にも負担が大きく増すからだ。しかし、ここは男女平等の精神に則り、飲んで欲しいところだ。

これは結婚後の収入についても言える。「男が働いて女は家で」という選択肢が女だけのものではない、ということだ。

これは冒頭の2項目目である「男性の収入が高くなくても子どもが育てられる環境を整えること」につながるのだが…

まじめに学校生活を送ってきた人ほど高学歴であり、当然収入もいい人が多い。こういう人たちは、いわゆるDQNの学校生活を見ていて「ああなってはいけない」と思っているだろうし、放課後から夜間にいたるまで、いわゆる「非行」と称する事をやっているのは、家に親がいないから、親の目が届かないからだ、と考えている事が多く、将来生まれてくる子供もそうなっては困る、と考えているのだ。
と、なれば、経済的に豊かで、しつけもしっかりしているであろう親ほど「子育て中ぐらいは母親は専業で」と思ってしまうのだが、それが実現できない。ましてや、現在の経済状況からすると、一人の子供に全精力を注ぎ込んで、出来るだけ高品質の子どもに育て上げようという思いが募れば、金銭的リソースを確保するため、共稼ぎにならざるを得ないが、それだと親が家にいなくなってしまう、というジレンマに陥るのだ。

つまり、現状では「男性の収入が高くなくても子どもが育てられる環境を整えること」は不可能なのだ。
現状、数百万〜一千万ぐらいの男性の収入では、そのすべてをわが子に注ぎ込む事になるからだ。

しかし、一部の男はすでに見切っている。
男の本能としてはありえない話なのだが「一夫多妻」にすればいいという意見が少なくない。
本来、一夫多妻どころか、浮気をしてでも子孫をたくさん残したいと思うのが男というもの。女争いを避けるために出てきた一夫一婦制を捨てようと言い出しているのだ。

とはいえ、先進国は女の社会的地位が漏れなく向上している。言い換えれば、子どもを産む主導権が男から女に移っているのだ。女はそもそも少数精鋭の子育てを良しとする性なので、現状の少子化と一致するのだ。
ならば、子どもを産む主導権を男に戻せば良いということになる。そのためには、男の価値を上げる事。すなわち、一部の金持ちだけが結婚して子供を持てるようにすれば良い。多数の男はあぶれる事になるが、当の男がそれをよしとしているのだ。問題はないだろう。あとは女の感情論だけだ。これも女次第…

少子化問題は、女が男を引っ張っていけるか、というの気持ちの問題なのだ。