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2050年の御社のその仕事、75歳になっても勤まりますか?

【風(3)超氷河期の就活】ミスマッチ?甘えるな。 企業側のホンネ続々

http://sankei.jp.msn.com/economy/business/101208/biz1012081410011-n1.htm
職安からは《「夜勤あり」「休日出勤あり」では応募は見込めませんよ》といわれ、その通り、2カ月で問い合わせはわずか2件。応募した人からも《「土日は必ず休みに…」などといわれ、電話口でお断りした》そうだ。

この方の会社も、新しい業種であり、体力がいる仕事で福利厚生も良いとはいえない状態のため、慢性的人手不足で、《アルバイト希望者はほぼ採用し、社員希望者も意欲さえあれば採用としていました》。

企業側が本音を語るのは問題ない。職を求める人も安売りする必要はない。これすなわち、企業が考えているビジネスモデルが成り立たないということであり、個人が考えている生活が成り立たないという、市場原理がもたらした結果なのだ。

この不況下、ついつい自分を安売りしてでも職にありつこうと考えたくなる気持ちは分かる。
しかし、今後少なくとも100年間、日本人は減り続け、子どもと生産年齢人口が減り続け、高齢者が増える事は間違いない。今20代の若者が仮に正社員として職についたとしても、40年後、65歳が定年である社会だとは想像しがたい。少なくとも70歳定年になっているであろうし、今のまま平均寿命が延びたとすれば、40年後は男性でも間違いなく平均80歳以上まで生きる事になる。年金制度が破綻する事も目に見えている。年金支給年齢の引き上げと定年の延長も間違いないだろう。それを考えれば、40年後の2050年、75歳が定年であり、年金支給開始年齢になっていると見るのが当然だろう。

つまり、75歳になって「夜勤あり」「体力がいる」「福利厚生が良くない」職場で働けますか?と問われているのだ。

そのとき企業側が「わが社は若い人だけで仕事を回しますから」なんていえるのだろうか?少子化ですよ?その頃は若いというだけで貴重な能力を持った人材になってますよ。こういう人材はますます待遇の良い大企業に行きますよ?それでも馬車馬のように若者を低賃金で働かせて使い捨てるビジネスモデルを続けますか?

いま企業にいて、新人を採用する側に立っているであろう偉い人は、若い頃馬車馬のように働いてきたかもしれないが、企業に残るのは長くてもあと5年か10年か、といったところだろう。そんな偉い人に想像してもらいたい。自分が後10歳老いた後、まったく別の会社に転職し、めでたく雇ってもらえて、若い新入社員と同じ仕事を新入社員と同じ待遇のまま新入社員と同じ成果を出せますか?

いま求職している人たちはそういう心配をしているわけです。どうせ雇われるのなら、やっぱりずっと同じ会社にいたい。そうでなくても、ちゃんと成長できる会社に入って仕事をしたい、と。

若者の体力と気力と低賃金だけを目当てに人を雇おうとしていませんか?
御社のその仕事、75歳になっても勤まる仕事ですか?

お金を出す側ももらう側も、もうちょっとその辺考えてビジネスを考えていかないとお互いにしんどいのでは?