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テレビ番組も「小分け」「旬のもの」「栄養価の高いもの」を

フジ12年ぶり昼ワイド「知りたがり!」早くも瀬戸際

http://news.livedoor.com/article/detail/6552549/
打倒「ミヤネ屋」(日本テレビ系)を合言葉に、12年ぶりに昼のワイドショー戦線に殴り込みをかけたが、視聴率は2〜3%台をウロウロ。

テレビ局っていうのはなんで同じ時間に同じような番組をやりたがるんだろうか…
…なんて、いまさらな疑問から入らざるを得ないほど、テレビ放送の環境が変わっているのに、相変わらず、いや、むしろ昔よりただひたすらひたすら守りに入っていくテレビ放送。
私はワイドショーはあまり見ないのだが、扱っている情報やネタに各局や各番組ごとの差はそれほど大きくない事ぐらいは分かっている。
ワイドショーが分かりやすい現象の一つであるというだけで、それ以外の番組もそうだ。テレビ局とテレビ番組がリンクしなくなっている。
芸能界についてはほとんど分からないのだが、一般的に耳にするのが「あの人は数字を持っている」という言い方。要するに、特定の人気芸能人や有名タレントを番組に出演させると視聴率が上がる、と言うことらしい。これもテレビ局とテレビ番組がリンクしなくなっている証拠だ。

つまり、○○テレビで放送する「××」という番組が面白いのではなく、何処のテレビ局で放送しても「××」という番組が面白い、ということ。なんかこう書くとあまりにも当たり前すぎてバカバカしささえ感じるのだが、このことをテレビ局が自覚しているのかな?と疑問に感じたりする。

一般のスーパーだってそうだろう。ヤマザキの食パン、カルビーのポテトチップス、キッコーマンのしょうゆ、ニッポンハムのソーセージなどなど。日本全国津々浦々で売っている。「○○スーパーで売っているヤマザキの食パン」が美味しい、なんていう人はいないだろう。評価の対象になるのはスーパーではなくメーカーである山崎パンだ。また、青森のりんご、千葉の落花生、長野のレタス、愛媛のみかん、広島のカキ、鹿児島のサツマイモなどは産地が評価される。ナショナルブランドの加工食品よりは幾分仕入れによる違いを出せるだろうからわずかではあるがスーパー自体も評価されるが、他店との差別化にはつながりにくい。そこで考えるのがプライベートブランドだ。セブンアンドアイの「セブンプレミアム」やイオンの「トップバリュ」などが挙げられる。こういった取り組みは何も食料品だけではない。衣料や薬、電器など多方面に見られる傾向である。もちろんこれらの業界内同士でも他社で売れたものがあれば、自社でも用意するのは当然のことであり、テレビ局は別だとはいえないだろう。

しかし、テレビ業界とは決定的に違う点がある。他の業界は大抵「後追いの方が良いものである」か「違いを明確にして差別化をはかる」かしているものであるが、テレビ番組に関して言えば「後追いの方が酷い」か「違いを出せずにパクリと言われる」かのどちらかである。そういう意味ではテレビ業界と言うのは他の産業のように「後追い有利」ではなく、情報産業のように「先行者有利」の世界なのかもしれない。

と、なれば、考え方を変える必要があろう。

スーパーの「98円」という価格設定のような「56分」「57分」「58分」始まりの番組に意味はない。よそがすぐに真似をするからだ。しかも、この発想が「他局より早く番組を始めればチャンネルを合わせてくれてその後も番組を見続けてくれるだろう」と、楽観的過ぎだ。さらに「番組枠拡大」とか「3時間スペシャル」とか言っちゃっていかにも豪華風に見せてるけど、時間枠拡大にあわせて内容が薄くなっていることは視聴者誰もが知っている。結局、番組制作にかかる経費削減にしか見えていない。スーパーの商品でも「簡易包装にしました」なんていうものがたくさんあるが、中身を薄めたり減らしたりしているわけではないのが、テレビ番組と違うところだ。

リモコンのボタン一つでチャンネルを切り替えられるようになってウン十年。今はインターネットでありとあらゆる動画が即楽しめる時代にすらなっている。そんな中、番組枠を拡大しちゃうと、次のチャンネル切り替えタイミングが減ってしまうのだ。つまり、視聴者をテレビ番組に呼び戻すチャンスが減ってしまうのだ。ゴールデンタイムに3時間番組なんてやったら、19時に視聴者を逃がしたら、22時まで絶対帰ってこないと思った方がいいということなのだ。

もう一つ、小売店が長らく取り組んでいることの一つに「小分け」がある。昔は家族も多かったし主婦もたくさんいたので、食材も大量に買って大量に消費することが出来た。でも、今は違う。独身の人や独居老人、共稼ぎ世帯が増えて一世帯あたりの人数はどんどん減っている。つまり、ちょっと割高でも小分けにした商品が求められているのだ。コンビニなどで一人分から買えるのもそういう市場が広がっているからなのだ。

これをテレビの世界に当てはめてみるとどうなるか。昔、テレビは一家に一台だった。つまり、一台のテレビをたくさんの人で見ていたことになる。これはスーパーで大量の食材を買って家族みんなで同じものを食べていた時代と同じことである。今はどうか。とっくの昔に一人一台を迎え、今はパソコンや携帯電話などもあるため、一人で複数のモニターを見る時代である。テレビだけに何時間も目を配る訳がないのだ。そんなところに2時間、3時間の大型番組を持ってきても「食べ残し」が発生するだけである。しかも「季節はずれのハウス栽培の野菜」のように内容が薄くなっているから、食べても食べても満足感がないのだ。

だらだらと時間を延ばすのではなく、昭和の頃のように30分や15分程度に「小分け」にし、一話完結にすることで「栄養価を高く」した上で、時節に合った「旬」を大事にしなければならないだろう。
動画を視聴する媒体としての電波とインターネットの違いと言うのは、スーパーやコンビニに対するAmazon楽天の存在と同じなのだ。コンビニで売れない商品は1週間で姿を消すといわれている。一方、ネット企業は物量と最終消費者へのタイムリーさとダイレクトさで勝負をかける。YouTUBEニコニコ動画は即時に視聴者の感想が書き込まれ、即時に視聴された数が分かる。さて、テレビ局とテレビ番組はどうか。