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「この度はセックスをさせて頂きまして誠に有難うございます。」これで楽しい?

アダルトビデオ大国日本でセックスレスが多い謎

http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/120806/wlf12080608000001-n1.htm
そして実際、西欧人の恋人同士は自分の性的な好みや感じ方をとことん話し合うし、身体でも確かめ合う。

これは日本人には無理だろう。
「空気を読め」「相手の心を察しろ」「阿吽の呼吸」「息を合わせる」というのが日本の文化。会話せずとも相手の心を理解し、しかもそれを先回りして実行する事で相手に喜びを感じてもらわなければならない。そこに輪を掛けて女性は「愛されてこそ女冥利」「女ははっきりと言わない」「相手に察してもらうように仕向ける」ことがイイ女だとすら思っている節がある。お互いにコミュニケーションをして良いところを探り合うのではなく、相手の出方でその人となりを計るのだ。これは女性に限った話ではない。いわゆる「草食男子」もこの方が美味しいポジションでいられるからこそ草食をやっているのだ。

セックス体験、早まる女性…30代15%童貞、男性「萎縮」の悪循環

http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/120514/wlf12051410330010-n1.htm
未婚者の性体験率は、男性の方が長らく高かったが80年代以降男女差が縮まり、ここ10年ほどは、10代では男性よりも女性のほうが体験率が高くなっている。こんな状況では男性は、体験豊富な女性から、もしうまくできないと軽蔑されるのでは、他の男性と比較されるのではと、心配は小さくないようだ。

女性がこうした「黙秘」「徹底的な待ち」の姿勢をする以上、どうすれば軽蔑されずに済むかと大いに悩むのが男性である。ところが、悩めば悩むほど女性に手が出なくなる。かくして童貞はいつまでたっても童貞のままと言う事になる。しかし、性欲はある。未経験なりに事態を打開したい。その解はアダルトビデオしかないのだ。現実的ではないセックスがそこには描かれているのは百も承知。しかし、他に頼りになるものはこの世に存在しない。さらに、アダルトビデオには女性の思いとは無関係な、男性がやりたいようにやるセックスが描かれているのだから、こういうセックスがしたい、と思うようになるのは必然なのだ。

http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/120806/wlf12080608000001-n3.htm
よいセックスをしたいならば、AVからは距離をおこうと心がける。男性たちにはそうお勧めしたいと思うのですが、いかがでしょうか。

これは順番が違う。
ここで言う「よいセックス」とは何だろうか。恐らく正解はこうだ。

http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/120806/wlf12080608000001-n3.htm
 AV女優のような反応をしないといって男性が女性を非難したり、女性にとっては苦痛な行為を行うなど、男性がAVから受け取る思い込みの弊害は、女性がかねてより指摘してきた。女性が求めるのはふれあいや関係性なのに、男性にそれが通じないというしばしば聞く悩みも、自己完結的な妄想世界の肥大と関係があるだろう。

AV女優のように反応をしなくてもよく、女性が何も言わなくてもすべてを理解し、愛を感じさせてくれるふれあいやぬくもりのあるセックスだ。
男性もおぼろげには分かっているだろう。良いセックスをするためにはAVから距離を置きましょう、と。AVから距離を置こうと言う事は、もっともっとセックスは女性本意にやりましょうという事だ。それがきっと男性にとっても良い事のはずだ、女性が喜ぶセックスは男性にとっても喜びを感じるはずだ、と。

セックスレスは日本の国民病? 明治大学文学部准教授・平山満紀

http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/120505/wlf12050507000000-n1.htm
 セックスレスという言葉がまだなかった高度経済成長の頃、男性がセックスを主導し女性は随うべきという考え方や、女性に植え付けられた性についての罪悪感、羞恥心はとても強かった。夫婦のセックスは愛情表現だという理念は謳(うた)われていたが、妻たちは拒む主体性を認められていなかったので、妻にとっては義務という意味合いが強かった。

この頃はセックスレスなんて言葉はなかった。十分な数のセックスが行われていたことだろう。
「男性がセックスを主導し女性は随うべき」「女性に植え付けられた性についての罪悪感、羞恥心」「妻にとっては義務」
ここがキーワードだろう。これを男女逆にしたらどうなるか。
「女性がセックスを主導し男性は随うべき」「男性に植え付けられた性についての罪悪感、羞恥心」「夫にとっては義務」
まさに現在の性生活、性文化そのものである。男女逆にすれば結果も逆になるのは当然だろう。
ましてや男性は「女性をいかに満足させるか」と呪いのように言葉を浴びせられ続け、男性が持つ強さや攻撃性は悪である、女性が持つ優しさは善であると社会から男性性が否定され、結婚後の夫婦生活は「夫の奉仕活動」「妻側のセックス拒否は正当な権利で夫側のセックス拒否は離婚理由になる」と、男性側の肉体的性から社会的性まで全否定の世の中である。同じ仕事をしても女性だとほめられ、同じ犯罪を犯しても男性だときつい罰が下される。

つまり、セックスレスとは「男性の主体性レス」と同義なのだ。セックスレスを減らしたいと思うのなら、男性にもセックスの楽しみを与えてはどうだろうか。楽しみを享受するのは女性の権利であり、楽しみを与えるのは男性の義務である。その義務をありがたいと思いなさい、喜びとして感じなさい、とどうしようもない事を言い続けてきた結果がこのザマなのである。

いまの世の中は「仕事はさせていただくもの」という、どこをどう間違ったらこんなひねくれた奴隷根性になるのか理解しがたい考え方が隅々にまで蔓延っている。男性にしてみればセックスも同じだろう。「この度はセックスをさせて頂きまして誠に有難うございます」とでもいわなければならないぐらい卑屈になっている。こんな卑屈でつまらないセックスをするぐらいなら、AVを見て自己満足した方がはるかにましだと思うほうが健全なのではないだろうか。