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狼は生きろ、豚は死ね

学歴から職歴へ

http://agora-web.jp/archives/1485540.html
これこそが、正に待ちに待たれた人事施策と諸手を挙げて賛同したい。経済の停滞する日本に取っての喫緊課題は、労働生産性の画期的な向上を図りつつ、社会の落ちこぼれ(失業)を防ぐ事と考えるからである。

正社員を4,300人削減し、パートを6,800人増員との話故、差し引き2,500人の新規雇用創出となる。失業者が2,500人減る勘定である。

失業者が減ると諸手を挙げて賛成している割には

仮に売り上げが未達となれば、利益だけでも達成せねばならない。その為に経費削減は避けては通れない。早い話、アルバイトを減らしその分店長の頑張りでカバーする事になる。一日12時間労働で一か月休みなしと言うのも充分あり得る話である。

売り上げが未達となればアルバイトを減らすと自分で言ってますね。これって要するに失業って事だよね?
諸手を挙げて賛成したくなるほど失業者が減るはずだったのでは?

ヨーカ堂が正社員を減らしてコンビニを増やすことでクビになるアルバイトが2500人位現れるだろう。差し引きゼロ。
いや、コンビニ同士の競争が激しくなって一店舗あたりの売り上げが分散するから、アルバイトを雇う余力をもつコンビニはセブンイレブンが増やした店以上に減るだろう。つまり、クビになるアルバイトは2500人では済まないという事になる。

一日12時間労働で一か月休みなしと言うのも充分あり得る話である。

甘いわー地獄のミサワがあきれる位甘いわー
「充分あり得る」なんていうレベルじゃないよ。売り上げが未達になったら1日12時間じゃ利かないし、それでいてヨーカドー時代の収入にはるかに及ばないだろう。
ヨーカドーからセブンイレブンの店長に振り向けられた人はいずれ独立した事業者として扱われる事は間違い。ここまでいけばこの後どうなるかはもはや語るまでもない。税金や保険まで自己負担という事になる。コンビニのオーナーが集まりにくくなっている原因がすでに知れ渡っているから、転籍させて人件費を軽くしながら自社でオーナーを供給して「生贄」を増やす一石二鳥の手法なんじゃないかと推測してしまいたくなる。

売り上げを伸ばす為には、「商品の品揃え」、「商品の陳列」、「店内の導線」、「アルバイトの顧客対応」、そして「店の雰囲気」に店長は絶えず気を配らねばならない。

コンビニ店長にこれらを自由にする権限が実質ないことは、ヨーカ堂の社員が一番よく知るところだろう。仕入れや品揃えの自由を奪うのがコンビニ本部側の旨みの源泉である事も分かっているだろう。わかった上で転籍させられる社員は脱サラなんかでコンビニ経営を始めた人以上にモチベーションが上がらないのは目に見える。
つまり、昨日まで「鵜飼」だった社員が明日から「鵜」になるのだ。

今回のイトーヨーカ堂の改革は「学歴」や「学歴」に依って獲得に成功した「正社員」と言う地位が価値を喪失し、代って個人の職務履歴と資格に裏付けられた「能力」が重視される時代の到来を予告するものと受け取っている。

こういう事を言うと騙される人がたくさん出てくる。
「これからは学歴の時代じゃない」という出だしで始まるキャッチコピーは昔からあった。しかし現実はどうか。
大学の増加と少子化があいまって進学する人の割合が増えている。

これからは「学歴」に加えて「職務履歴」の時代になる。いや、もうなっている。
新卒で正社員の椅子に座れなかった人は二度とその椅子には座れないのだから、仮に学歴が良くても職務履歴でふるい落とされるようになる。
つまり、高学歴な人はヨーカ堂みたいな職務履歴として認められるどころか傷が付きそうな企業には入社しなくなると言う事なのだ。もっとも、当のヨーカ堂自体が正社員を減らしたがっているのだから、新入社員も大して欲しくないと言うことなのだろう。

競争は激しければ激しいほど、良いものが生まれてそれにお金を出し、経済という名のパイが大きくなる…と信じている人がどのぐらいいるんだろうか。