「仕事をさせて頂く」のに「報酬はあげさせて頂く」にならない不思議

教員の早期退職 やはり残ってほしかった

http://sankei.jp.msn.com/life/news/130125/edc13012503060000-n1.htm
 埼玉県では2月から県職員の退職手当を減額する条例が成立し、3月末に定年退職を迎える教員1297人のうち、学級担任を含む110人が1月末での退職を希望した。勤続35年以上のモデルで退職金2520万円のところ、3月末まで働けば、140万円が減額されるという。

 小さな額ではない。同情すべき点はある。それでも生徒の存在を無視した駆け込み退職には、違和感を持たざるを得ない。

私はこの感覚の方に違和感を持たざるをえない。
140万円もの退職金を減らされるとわかっていて「辞めるな」なんて平気な顔して言っちゃう精神のほうが危険だと思う。
やめて欲しくなければちゃんと報酬を出すべきだ。「嫌ならやめろ」って言っていいのは「代わりはいくらでもいる」時だけなのだ。

教員の駆け込み退職調査 下村文科相「許されぬ」と不快感

http://sankei.jp.msn.com/life/news/130124/edc13012414280006-n1.htm
「責任ある立場の先生は、最後まで誇りを持って仕事を全うしてもらいたい。許されないことだ」

短期的には、先生の代わりはいない。
その責任ある立場の先生には、その誇りに見合った報酬をちゃんと出すべきである。退職金に関するルールは守れ、でも、退職に関するルールは破って良い、なんて話は筋が通らない。

介護の人手不足深刻 1060人募集も来場110人…香川

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=71705
まんのう町の医療法人の人事担当者(66)は「優秀な人を選びたいが、選べるほど求職者がいない」とこぼした。

求人をする側は大変だろうが、人が足りない側は「選びたい」なんて偉そうなことを言ってはいけない。
「同情すべき点はある。それでも働く側の存在を無視した求人には、違和感を持たざるを得ない。」

事業所側には「人材確保には、国の介護報酬改定による待遇改善が急務」との声が根強いが、一朝一夕には進まない。

いつまでも「介護を受ける側の都合」で報酬を決めるからこういうことが起こるのだ。
「責任ある立場の介護職は、最後まで誇りを持って仕事を全うしてもらいたい。許されないことだ」
っていつまで言い続けるつもりだろうか。