講演:死刑廃止運動の安田弁護士、裁判員制度の問題点を指摘 /山口

http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20080914ddlk35040362000c.html

 安田氏は来年5月からスタートする裁判員制度について持論を展開。被害者の家族らが法廷に参加した場合について「泣き崩れ、被告を死刑にしてくれと叫んだらどうなるか。市民裁判員は感情に支配された判決を出す恐れがある」と指摘した。

その「市民感情も考慮に入れましょう」って言うのが裁判員制度を実施する意味のひとつじゃなかったっけ?
「○○という事件の容疑者が極刑にならないはおかしい!」って言う感じで。法律は大事だけど、感情論も少しは考えないと駄目なような気がするなぁ。すくなくとも「犯罪はヤリ得」っていう感情がなくなるぐらいじゃないと。法治国家といえば聞こえは良いけど、今のままならこういうことが当たり前になっていくだろう。

「反撃するなということか」 不運な逮捕…妻との離婚も考えた
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080910/crm0809100101002-n1.htm

 男性は会社に出勤するため、山手線内回りのホームで電車を待っていた。携帯電話をいじっていると、反対側のホームで、男が柱にぶつかったのが見えた。「よそ見していたのかな」。男はさらに近くのサラリーマン風の通勤客にぶつかっていき、いきなり頭突きをして襲い始めた。ホームに響く男の怒声。通勤客は階段を駆け上がって逃げ、男は階段の上方を見上げて何かを叫んでいた。

 驚いて成り行きを見守っているとき、男と視線が合った。男は怒鳴り声を上げて線路に降り、こちらのホームに上がってきた。「いきなり襲ってきた」。何度も顔を殴られ、たまらず顔を下げてよけたが、蹴りが顔に入った。

 「殺される」。男性は右拳で男の顔を殴りつけた。男はあおむけに倒れ、意識をもうろうとさせながらブツブツとつぶやいていた。すぐに改札に走り、駅員に警察への通報を頼んだ。

 通勤時間帯で居合わせた通勤客は既に移動。もう1人の被害者も去っていた。駅の清掃員が目撃者として名乗り出てくれたが、「反対のホームから見ていたから、襲われた人の顔をはっきり見ていない。反撃した瞬間も見ていない」。

 男性は警察に説明したが、刑事は「相手は頭を打って意識不明になった。状況は良くない」。午後5時過ぎには「傷害容疑で逮捕する」と告げられた。逮捕状の「殴られて激高して」という文言に、「激高してない。身を守っただけだ」と反発を感じた。

もし、自分が先に意識不明になったらどうするのだろうか?反撃も防衛もできない。過剰かどうかはともかく、防衛に出るのは当然だ。防衛する側は無傷でなければならない。無傷でいるのが当然なのだから。もっとも、防衛は攻撃ではない。ここを間違えてはいけない。