働かない中高年リッチ解雇せよ 「正社員」保護しすぎ論が台頭

http://www.j-cast.com/2008/12/20032296.html

「年齢に応じて支給される『年齢給』を止めて、仕事量・内容で判断される『職務給』に切り代えるべきです。年齢給は日本独特の給与制度で、欧米ではむしろ職務給が当たり前なんです。また年齢給のせいで、非正規社員が増えているという現状も無視できません」

理屈としては正しいんだが…

同一労働同一賃金」を目指して「扶養手当」だの「住宅手当」だの各種手当てを剥がされただけに終わったのは誰だったかな。

成果主義」を唱えて社員のやる気が出て会社が儲かって、その利益が還元された社員がどこにいるのかな。

職業選択の自由」という形のないものにすがったフリーター派遣労働者は結局どうなったのかな。

「学歴なんて関係ない」はずなんだけど、高卒と大卒、同等の生活しているのかな。


ぜんぷ「理屈どおり動けば」正しく動いた考え。でも、そうはいかない。
強いものが勝つんじゃない。勝ったから強いんだ、という発想。
勝った奴がルールを運用する。

負けてる国会がどんな法律を決めようが、運用するのは勝ってる行政。都合のいい解釈をされる。
企業も同じ。こんな事いっても結局賃金を支払う経営側に都合のいい解釈をされるのがオチ。これ以上「低いほうにそろえる」口実を経営側に与えてどうするのか。これを本気で導入したら日本中が「初任給」で一生据え置きだろう。「職務給」なんていう形のないものは評価できない。「成果主義」の失敗にまだ懲りていないのだろうか。下手すれば都合よく「最低賃金」に張り付けられるだろう。
例え車が売れなくなったと嘆いても、自動車会社は従業員の給料をけっして上げようとはしない。
労働側はもっと賢く攻めなければダメだ。武士道精神よろしく「肉を切らせて骨を断つ」「痛みわけ」をしようとしているんだろうが、そもそも使用者と労働者は対等ではないのだ。なんか最もらしく対等なイメージを植えつけられているが決してそうではない。金を持っている奴が絶対的に強い。いや、正確に言えば「後からコストを負担するほうが強い」。じゃんけんは絶対に後出しが勝つ。「労働」と「対価」も後から出すほうが絶対に強い。ようするに賃金先払いなら「職務給」でもいいだろう。しかしこういう時代にあって「約束」はいかにも軽い。弱い。頼りない。一瞬にして反故にされる。弱いほうが「先払い」というハンディを貰わないと使用者とは対等に戦えないだろう。