実は「地デジ」アレルギーなのでは?

自動車8年以上買い替えなし

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090224-00000032-fsi-ind
 日本自動車販売協会連合会(自販連)の天野洋一会長は24日、東京都内で会見し、2008年度の新車平均保有年数が8年を上回り、過去最長になるとの見通しを明らかにした。

 調査で判明している1995年度以降では、これまで07年度の7.1年が最長だったが、先行き不安から自動車を長く乗る傾向が一段と強まる形だ。このため、天野会長は「買い替え需要を喚起するための、政策を次々と打ち出してもらいたい」と国に要望した。

 また、2月の国内の新車販売台数(軽自動車除く)が前年同月比3割減の見込みなど、販売不振が続いている現状については「(新車販売需要は)厚い氷に覆われている。今年の国内販売台数は見通しが立たない」との認識を示した。

 一方、4月からハイブリッド車(HV)など環境対応車に優遇税制が適用されるのに伴い、自動車業界では2、3月に買い控えが起こるとの懸念も出ている。ただ、天野会長は「(優遇税制による)買い控えというよりは、先行き不透明感の要素が大きい」と指摘した。

 さらに、HV投入による市場活性化の可能性について「普及に向けてはHV価格の問題が大きいが、税制を抜本的に見直せば加速度的に普及するだろう」と述べた。

不況で買い換えるお金がないとか、車に対する意識が変わったとか、そういう理由が最も正しいとは思うが、実は意識的なものとしてもうひとつ理由があるのではなかろうか。

それは、地デジ対応テレビやブルーレイディスクがなかなか普及しない理由と同じ理屈なのではないだろうか。

これらの商品は庶民からすると「一度買ったら10年は使いたい耐久消費財である」という意識がある。

なので、将来規格が変わったり、新しいサービスが出てきても買い換えなくてすむよう、ぎりぎりまで粘って新しいものを買おうとする。
最近はそうでもなくなったが、数年前までのパソコンの購買パターンもそうだった。安いパソコンがあるのにわざわざ高いものを買うのは日本人だけだと欧米から指摘されたこともあった。これも同じ理由だろう。こんなに高い買い物をするんだから、長持ちしてくれないと困る、大事に使おう、と。

そういう意識の中、車もハイブリッドだ、電気自動車だと新技術の情報がどんどん飛び込んでくる。まるで数年後にはハイブリッド車電気自動車が主流になるんじゃないかと思わせるような情報ばかり。そんな中、昨年末石油の価格が大幅に上がり、ますますこれら新技術を使用した車が注目を浴びた。

こんな場面でガソリン車は買いたくない、早く新しい標準的な車が出て欲しい、でたらそれを買って長く使いたい、と思っているのではないだろうか。

地デジ対応テレビもブルーレイディスクも「待てば待つほど安くていいものが出る」という認識を持っている。車もそういう認識に近くなっている。

しかし、ここで言う「いいもの」とはハイブリッド車電気自動車のことであり、従来のガソリン車ではない。いいものではないのなら「安いもの」に走るのは当然の結果である。軽自動車が比較的売れているのはまさにその証拠。いま、日本人には買い換えるべきものが多すぎるのかもしれない。