有給休暇が満足に取れない日本人に1円セールは伸びない

LCCの1円セールが売れ残る 日本人の生真面目すぎる性格

http://diamond.jp/articles/-/18621?page=2
1円であれば、たとえ当日行けなくなったとしても、損をするのはたったの1円である。ジェットスター・ジャパンの今回のキャンペーンでは手数料が200円かかったため、キャンセル時の実質的な費用負担は201円になるが、それでも微々たるもの。

 ならばとりあえず座席を押さえてしまえばいいものを、生真面目にも期間中の自身の予定などを確認しているうちに、キャンペーン時間が終わってしまったようなのだ。オーストラリア人の感覚からすれば、日本人は馬鹿正直すぎるかもしれない。

確かに日本人はバカ正直なのかも知れない。でも、本質はちょっと違うような気がする。
バカ正直なんじゃなくて、100%絶対確実じゃないから売れなかったんだろう。

仕事を持ってるほとんどの日本人は「休みは自由に取れない」「休む予定だった日ですら仕事で潰される」と感じている。

つまり、高いお金を出してチケットを買い、不退転の決意で万全の準備をし、事前に有給休暇を申請してなお、旅行をキャンセルせざるを得なくなったことは枚挙に暇がない。そんな状況が日常である日本人に突然1円でチケットを売りますなんて言われても、ほぼそのチケットはキャンセルすることになるだろう。そんな分の悪い博打に201円は捨てられないと言うことだ。さらに、キャンセル代は旅費だけではすまない事も忘れてはならない。ホテルの宿泊代などもキャンセル代が請求される可能性がある。こうなるとおいそれとはチケットを買うわけにも行かないだろう。

万難を排し、無事休みが取れたとしても、その1円チケットを利用するまでに、何千円、何万円といったお金がかかるということも見過ごせない事実であろう。さらに、無事旅行に出かけられたとして、帰りはどうする?という問題が立ちはだかる。その辺まで見通して、100%安心安全、リスクゼロじゃないと日本人は飛びつかないのである。