医療のコンビニ化

http://www.asahi.com/health/medicalasahi/TKY200712250272.html

安っぽい正義感って言われてもいいよ。我々医者が自分の利益度外視でがんばれるのは、それが医者としての責務だし、自分へのプライドだと思っているからだよ。もちろん、患者さんの喜ぶ顔が見たいから。でも、そんなの家族の喜ぶ顔が見たくて仕事をがんばるお父さんみたいな気持ちじゃないか。それを悪いって言われたら立つ瀬ないよ。それなのに、当たり前って思われてる。いや、要求すらされる。何かが違う

いつからなんだろうか。
治らないはずの体を少しでも良くしてほしい、というのが医療のはずなのに、いつの間にか、治って当然、治らないのは医者が悪い、という時代になったのは。

もう、医療サービスなんだよ。求められたサービスを、求められただけ提供。カスタマーの満足が評価基準。24時間365日、コンビニなみにサービスを提供する

サービスもコンビニ並、という事なんだろう。医療市場がそういう風に変化している。そのうち医療もチェーン展開で、「いい医療をより安く」とか「激安日本一の医療」とか「早い・うまい・安い」なんていうところも出てくるに違いないし、一方では高級料亭や時価相場で値段が決まる医療が出来たり、一見さんお断りの医療なんていうのはガラの悪い患者排除にはもってこいなのかもしれない。