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沈黙を破ったホリエモン,ITを語る

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Interview/20080910/314505/

 テレビ局を買収しなくても、CM出稿すればいいじゃないかという批判もありました。しかし、当時のテレビ局はURL等ネットに誘導するものを表示する時間をかなり制限していたし、そもそもスポットCMは既に費用対効果を考えれば割高で、売れ残りの枠もかなりあったはずです。

ここは正直言うと、広告代理店の勝利かな、と言う気がする。
広告代理店はテレビCMでのURL露出を禁止する仕組みを作った時点で、広告代理店を中抜きさせることなく、キーワード検索によるホームページ誘導という、広告代理店経由でのホームページ誘導に成功した。おそらく、ネットCMに対する広告代理店の存在意義を間接的にアピールできたんじゃないかと思う。この部分についてはテレビ業界?の1勝だ。

 だからテレビそのものは,さほど興味はありませんでした。ただ,それを言い過ぎるとテレビ側の人たちが面白くないだろうと考えたので,それを声高には叫ばなかったのです。テレビを無意識に見ている人たちを,いかにネットの世界に連れてくるかが重要なことだと考えていました。

私もそれは考え付いた。
結果論になるけど、実際は「テレビの住人」はネットの住民が考えるよりはるかに行動の変化が遅い、と言うことがホリエモンにとっては誤算だったのではないかと思う。ロングテール理論で言うところの「ロングテール」に属する人たちは予想以上に動きが遅かった。地デジ対応テレビですらいまだ買っていない層だろう。

あなたはネット企業の社長でしたが,「いかに資金を集めるか」「いかに知名度を上げるか」という施策ばかりが目立っていたと思います。その影響なのか,ライブドアは技術力がない企業だとも言われていました。

 僕には「技術力がある」という意味がよく分からない。技術よりかは,アイデアと実装でしょう。では,あなたはGoogleが技術力のある会社だと言えますか。

技術力のある会社だと思います。

 であれば,ライブドアも技術力のある会社でしたよ。技術力というものを評価する時に,僕はGoogleと当時のライブドアは大して変わらなかったと思います

これはダメだな。
グーグルの真意は私には分からない。
でも、グーグルは商売以前にネットの可能性を大きく引き出し、その可能性でお金を集めることができたんじゃないかと思う。つまり、「未来志向」。
でもライブドアは違った。今あるもので何かできないか、と言う「現在思考」だと思う。今をときめいていても、ライブドアに未来への可能性を感じることはなかった。ライブドアの「小手先感」はここから来ているんだと思う。
グーグルには「未来への予兆」や「うねり」を感じることができた。でも、ライブドア張りぼてにしか感じられなかった。どこまでいっても二番煎じ。

iPhoneをやるためのソニー買収計画と同じですが,逮捕されるまでの間に「インフラ屋」を目指そうとした形跡がないように思えますが。

 それには買収の必要などはなかったですからね。技術力で当時のライブドアGoogleに負けていたかと問われれば,正直な気持ちとして「そんなことはないよ」と言える。逆にGoogleは大した技術力があるとは思っていません。優秀なプログラマが大勢いる会社というよりも,泥臭い技術力の会社だと思います。まあ,こんなことを言っても「負け犬の遠吠えだ」と言われてしまうのがオチですが。

これも結果論でしかないが、ホリエモンはこの時点ですでに見誤っている。
iPodとネットウォークマンの違いを感じ取れなかったのだろうか。
iPodのどこに革新性を感じ、一般消費者はどこに惹かれたのかを理解していたのだろうか?
と疑わざるを得ない。

IT業界の今後の大きな流れとしては,何に期待していますか。

 AppleGoogleで打ち止めかな。まだ出てくるかもしれませんが,すでにITは道具として普通に使われている感があって,Web構築みたいなところで言えば,「ブログかWikiがあればいいんじゃない」と思ってしまいます。

その通りといえばその通りだけど、cgiベースの掲示板とmixiで何が違うかって言うと、大して違わない。
多数のコミュニティと個人の属性を人間関係に結びつけたあたりに新規性があり、アクセスしてくる相手に対して拒否できる簡単な仕組みを提供できたからこそmixiは伸びたんだと思う。
ブログも報道機関や出版社の一次ソースがあってのブログ。Wikiは有用だと思うけど、内容の厳密性には劣る。
近い将来、もっと新しい洗練されたものに取って変わるだろう。Webと言う仕組み自体がなくなるとは思わないけど、レガシーなシステムとして、システムの根底に追いやられていくような気がする。

 世間からは「虚業だ!虚業だ!」と叩かれ,僕が逮捕されたとき,みんながみんなライブドアは潰れると思っていたでしょう。でも僕は,絶対に潰れないと確信を持っていた。一時的に売り上げは落ちるけれど,借り入れもないし,単なる叩かれすぎの風評被害だったわけです。僕が作ったライブドアは,虚業ではない,きちんとした経営基盤を持った会社でしたから。

虚業とは言わないけど、意味のない集合体だったように見えるんだよね、ライブドアって。
かっこいい言葉を使えば「シナジー効果」とか言うんだろうけど、「会計ソフトの弥生」と「ぽすれん」に何の関係があるんだ、と。

その辺の考えを世間に訴えて、なるほど!って言わせれば、ライブドアはもっと伸びたんじゃないかと思う。
最近、なにかと世間をにぎわせているグーグルの「ストリートビュー」だって、不動産やら観光に使えるんじゃないか?っていう前向きな期待がかかっている。ライブドアに決定的に欠けていたのはやっぱり技術力、あとは技術であっといわせるといわせる基盤。ここが足りなかったといわざるを得ない。