攻撃側に打順があるように、守備側に「投順」があれば良い

巨人・川相ヘッド、156センチの花巻東・千葉外野手を絶賛 一方で激辛評価も (1/2ページ)

http://www.zakzak.co.jp/sports/baseball/news/20130822/bbl1308220729000-n1.htm
プロ球界では「プロで通用する。いや、むしろプロの方が彼を見習うべき」と絶賛する声の一方で、「邪道すぎる」と一刀両断する向きもある。

「サイン出した」 花巻東・千葉に球審が注意

http://sankei.jp.msn.com/sports/news/130819/bbl13081912230003-n1.htm
鳴門−花巻東の準々決勝で、八回の花巻東の攻撃中に二塁走者の千葉に対し、球審が注意する場面があった。千葉によると、打者に向かってサインを出していると指摘されたそうで、千葉は「よく分からなかった」と話した。

高校野球が終わって、花巻東の千葉選手の「戦法」と大会途中での事実上の「ルール変更」にいろいろな意見が飛び交っている。
おそらく多くの人が話題にしているのが、「サイン盗み」と「カット打法」の賛否についてであろう。

サイン盗みはプロ野球でも禁じられているという。しかし、サイン無しでプレイをするのは現代野球ではありえないでしょうし、サインを出せば目に見える。見えるものを利用しない手はないわけです。情報戦なのですから。と、なれば、他の競技ですでに導入されているような「無線」を使う方法が最も良いのでは良いでしょうか。暗号化技術は進んでいますし、数分〜数時間秘密が守られればいいわけですから、その後に解読されてもほとんど意味が無いでしょう。

誤審に対してビデオ判定が導入されたように、テクノロジーで解決できて、試合する選手も観客も納得できる方法であれば、積極的に導入べきでしょう。

問題はカット打法。
そもそも論から言えば、ファウルなら2ストライクまででアウトにはならないのにバントなら3バントでアウトというルールがおかしい訳で。スイングしたファウルとバント失敗のファウルで何が違うんだという話。遅延行為防止のために3バントでアウトと言うルールを作ったというのならスイングしたファウルでも3ファウルでアウトにすべきだ。初球のファウルと2ストライク後のファウルで扱いが違う理由がわからない。
空振りのストライクとファウルでは価値が違うというのなら、空振りは1ストライク、ファウルは0.5ストライクというような重み付けを変えてもいいだろう。
ピッチャーを疲弊させるから禁止しているというのなら、球数制限をすればいいだろう。
球数制限をすると腕のいいピッチャーの時に無駄球を投げさせるようになり、投手層の厚さで勝負が決まってしまうというのなら、野手全員がピッチャーをやればいい。
攻撃側はバッターが1番から9番まで順番に回ってくるのに、守備側は一人のピッチャーがずっと投げ続けるから、球数制限だとかピッチャーが壊れるとかそういう話になるのだ。
バレーのように守備も順番にローテーションすればいい。1人のバッターに対して一人のピッチャー。次のバッターが出てきたら、ピッチャーはキャッチャーに移動、以下順番にシフトしていき、ライトが次のピッチャーになればいい。投球の負担が1/9になるから、故障もしなくなるだろう。
攻撃側の打順と守備側の投順の組み合わせで試合展開が大きく変わるので、天敵が生まれたり、選手交代のタイミングが重要になったりと、違った味が出てくるのではないだろうか。

つまり、日ハムの大谷のような打って良し投げて良しの選手がエースになるのだ。
投打に優れた花巻東の先輩たる大谷がプロで話題になっているところに、後輩たる千葉の小兵ならではの戦法が野球のルールという根本的なところに問題があることを期せずして浮かび上がらせたのもまた花巻東の力なのかもしれない。