「売れ残った本」半額に 出版社17社、ネットで本格販売

http://book.asahi.com/news/TKY200710070036.html

 再販契約で定価販売を義務づける出版業界で、「売れ残った本」をインターネット上で値引き販売しようという試みが、12日から本格的に始まる。

 再販制度のもと「定価販売」を続けている出版業界では、絶版前の書籍の「値引き」に根強い抵抗感がある。業界では、03年秋から年2回、期間限定でネット上で定価の5割引きで販売する「謝恩価格本ネット販売フェア」を続けているが、通年開催は一般書店での定価販売に悪影響を与える懸念もあった。

 それでも本格運用を始める背景には、市場の縮小と膨大な返品量に業界全体がもたなくなるという危機感がある。昭和図書の推計では、書店で売れ残って出版社に返品される書籍は年間5億冊を超え、そのうち約2割の1億冊が断裁処分になり損失は820億円に及ぶ。断裁するぐらいなら値引きしてでも読者に届けようという発想だ。

定価販売の理由も分かるけど…レンタルCDみたいに、一定期間だけ定価販売、その後は自由っていうことで良いんじゃないのかなぁ?
ハードカバーはどうせ文庫になって安くなるんだし、書店のスペースを考えるとどうしても新刊優先になるんだろうし、それですらスペースと配本の都合上、数が限られる。さらに古い本は書店に並びにくい。それゆえ事実上在庫無限大のAmazonが幅を利かせているんだろうし。やれる事はやってほしいな。