NHK朝ドラ 視聴率だんだん低迷 関心薄れ脚本力も低下?

http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/081109/tnr0811091335007-n1.htm

 朝ドラの低調は実は今に始まったことではない。視聴者の期待度の目安ともいえる初回視聴率は平成6年に30%、16年に20%を割り込み、年々下降傾向にある(数字はいずれもビデオリサーチ調べ、関東地区)。

 放送中の「だんだん」は「ふたりっ子」で主演した三倉茉奈・佳奈(マナカナ)主演の意欲作ながら、初回視聴率は16・8%で歴代ワースト3に。2人の出生秘話が明かされた第3週も、最高が16・8%(10月17日)と伸び悩んだ。こうした低迷についてNHKは、BS2、ハイビジョンなど週6枠で放送しているため、「視聴者が分散している」と説明する。

いまさら語るまでもないことだと思うけど、朝の8時15分にテレビを見ていられる人がどれほどいるのだろうか。比較的見られる条件が整っているであろう私のようなど田舎住民ですら8時15分という時間は通勤時間だ。都市部なら7時台に出勤開始という人もたくさんいると思う。
これは朝ドラの内容が悪い、ということではなく、比較的保守的であろう朝ドラの視聴者層ですら、見たいときに見たい番組をという視聴形態に移ってきていることではないだろうか。

そしてももうひとつ。朝ドラといえば初々しいヒロイン。民放や広告代理店に踊らされた「いまどき風」ではなく、NHKらしい「手垢のついていない」「清楚な」ニューヒロインが今まさに光り輝く姿を見たい、娘を持つ親のような心情でドラマを見たい、という欲求が多いと思われる。「篤姫」が人気なのも、朝ドラで輝いた宮崎あおいに視聴者がついてきている面があると思われる。それなのに、マナカナマナカナ自体が悪いわけじゃないけれど、マナカナはもう十分知れ渡ったタレント。「手垢のついていない」「清楚な」イメージはあるけど「ニューヒロイン」ではない。マナカナだと「NHK、守りに入ったな」って言う印象が出てしまう。朝ドラの隠れたテーマ?は新人女優が育つ姿にある。それがドラマの内容とダブったとき、さらに輝きを増す。マナカナじゃない誰かだったらかなり違ったのではないだろうか。