人類は重力に逆らえるのか?核分裂反応を止められるのか?

フェイルセーフとは【fail safe】 - 意味/解説/説明/定義 : IT用語辞典

http://e-words.jp/w/E38395E382A7E382A4E383ABE382BBE383BCE38395.html
例としては、石油ストーブが転倒すると自動的に消火するよう設計されていることや、加圧水型原子炉の制御棒の電源が切れると制御棒が自身の重さで炉内に落下して自動的に炉を停止させるよう設計してあることなどが挙げられる。

IT関係でなくとも、ものづくりに関わったことがある人なら多分知っているであろう「フェイルセーフ」と言う言葉。
そして、東日本大震災の影響で事故が起きた原発

原発って安全なのか?

「安全装置があるから安全だ」というトートロジーのような物言いもしないし、「核なんて使うべきではない」というような感情や思想に偏った物言いもしない。
原発は建設すべきだったか、すべきではなかったのか、電気が必要か不要か、不足か十分か、経済がどうのこうのと言う話も二の次、三の次の話である。
放射能の影響が〜っていう話はどこかの専門家に任せる。(個人的に、放射線被曝した人体の健康について、明確に答えられる人なんてこの世にいないと思っているけど)


考えたいことはただの一点。

原発ってシステム的に安全なのか?
と言うこと。


ド素人の私がだした結論は「安全ではない」。


例えば…自動車が故障したら、何とかして停止しなければならない。
ブレーキ系統が故障したとしよう。積極的に車を止める術はない。せいぜいガス欠を待つ程度だろう。航空機の故障も似たようなことをやっている。
でも、極端なことを言えば、車体を粉砕できれば車を止めることができる。乗員が安全かどうか、と言う根本的な問題はあるが、とにかく車が止まらないことには乗員の安全は保障されない以上、どんな手を使ってでも車を止めなければならない。
ミサイルでも爆弾でも大量の雪でも何でもいい。物理的に車を止めれば道は開ける。

しかし、原発はどうか。
原発の施設そのものを木っ端微塵にしても、核分裂反応は止まらない。システムが正常であることが安全に対する必要条件である、と言うのはフェイルセーフではないのだ。

石油ストーブの安全装置がうまく働かなくても、消火器で火を止めることができる。
しかし、原発に使用している核燃料の核分裂反応をとめる消火器がこの世に存在しない以上、安全ではない。
ただその一点において原発は安全ではない、と言うことなのだ。

飛行機は自動車の何倍も安全だ、交通事故に会う確率よりはるかに低い、と言われている。

統計的には間違いないのだろう。
しかし、飛行機が自動車より安全だ、と思っている人がどのぐらいいるだろうか。

飛行機には「墜落」という、起きたら絶対に止められない事故をおこす可能性を秘めている。
ただその一点があるからこそ人間は事故に会う確立が高い自動車より飛行機を「安全ではない」と感じるのだ。

人類は重力に逆らえるのか?核分裂反応を止められるのか?